一つひとつの治療に真摯に向き合いたい

10年先も見据えた治療を

2025.10.15更新

こちらの患者様は、「右上の前歯が折れてしまった」とのことで来院されました。

前歯のインプラント術前
硬いものを噛んだ際にご自身の歯が破折しており、裏側には大きな割れ目が確認できました。
歯はグラグラと動揺し、残念ながらこのままでは安定して噛むことができない状態です。
このように歯が割れている場合、まずは歯を保護するための応急処置を行います。

隣の歯と接着剤で一時的に固定し、痛みやぐらつきを抑えた状態で精密検査を進めました。

インプラント前歯
CT撮影を行うと、割れ目が歯根の深い部分まで達していることが分かりました。
このようなケースでは、差し歯(クラウン)などの保存的治療では改善が難しく、
抜歯を前提とした治療計画が必要になります。
患者様に状態を丁寧にご説明し、十分なご理解とご同意をいただいた上で、
抜歯即時インプラント治療を行いました。

抜歯即時埋入インプラント

抜歯と同時にインプラントを埋入することで、
骨の吸収を最小限に抑えながら見た目と機能を早期に回復できます。

抜歯即時埋入インプラント
治療後は仮歯を経て、最終的に自然な色調のセラミッククラウンを装着し、
周囲の歯と調和した仕上がりになりました。

 

曽我歯科医院三軒茶屋では、このような前歯のインプラント治療も行っております。見た目の自然さや審美性が求められる前歯部では、骨や歯ぐきの形態を保ちながら治療を進めることが大切です。

 

当院では、状態に応じて抜歯即時埋入などの手法を用い、できるだけ骨の吸収を防ぎながら、見た目も機能も両立する治療を心がけています。CTによる精密診断とガイドシステムを併用することで、患者様の負担を最小限に抑えながら、安全で正確なインプラント治療を提供しています。「歯が折れてしまった」「前歯を自然に回復したい」そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

※本症例は患者様の同意の上掲載しております。本治療は自由診療です。治療費:528,000円、治療期間:8ヶ月、リスク:手術後に歯茎の痛みや腫れが出ることがあります。定期的な検診・クリーニングを行わないとインプラント周囲炎を起こすことがあります。

 

 

 

曽我達彦 院長

この記事の執筆・監修

曽我歯科医院三軒茶屋
院長 曽我 達彦(そが たつひこ)

日本大学松戸歯学部卒業。
東京歯科大学千葉病院にて歯科臨床研修医修了後、大手医療法人グループに勤務(分院長・理事を歴任)。
2006年に「曽我歯科医院三軒茶屋」を開院。
予防歯科・一般歯科・審美歯科・インプラント治療を4軸に、地域に根ざした包括的診療を行っている。

所属学会:
・日本口腔インプラント学会
・日本顎咬合学会

投稿者: 曽我歯科医院三軒茶屋

2025.10.13更新

歯茎の腫れは、「疲れかな」「そのうち引くだろう」と放置されやすい症状です。しかし実際には、歯や歯ぐき、さらには全身の状態が関係していることもあります。
今回は、歯茎が腫れる主な原因を、歯科医の立場からわかりやすくご紹介します。

 


 

1.歯肉炎・歯周炎

もっとも一般的な原因が歯周病(歯肉炎・歯周炎)です。
歯と歯ぐきの境目に細菌のかたまり(プラーク)が付着すると、歯ぐきが炎症を起こします。
初期の歯肉炎では赤く腫れたり出血したりしますが、放置すると歯を支える骨が溶けてしまう「歯周炎」へと進行します。
痛みが少ないまま進むため、定期的な検診とクリーニングが重要です。

 

2.根尖性歯周炎(歯の根の先の炎症)

虫歯が神経まで進行すると、歯の根の先に膿がたまり、歯茎が腫れることがあります。
歯ぐきにニキビのような膨らみができたり、噛むとズキズキ痛むのが特徴です。
治療は根管治療(歯の根の中をきれいにする治療)が中心で、重度の場合は外科的処置を行うこともあります。

 

3.歯根破折(歯の根が割れる)

神経を取った歯は脆くなりやすく、強い力で割れてしまうことがあります。
歯の根が割れると、その周囲に細菌が侵入して腫れや膿を繰り返します。
多くのケースで抜歯が必要ですが、インプラントやブリッジなど次の治療法を早めに相談することが大切です。

 

4.親知らず(智歯周囲炎)

親知らずの周りは歯ブラシが届きにくく、細菌がたまりやすい場所です。
特に一部だけ歯ぐきがかぶっている半埋伏の状態では、智歯周囲炎と呼ばれる炎症を起こします。
顎の痛みや口が開けづらい、リンパの腫れを伴うこともあります。
再発を繰り返す場合は、抜歯が推奨されます。

 

5.噛み合わせや外傷による炎症

硬いものを噛んだり、強い咬みしめや歯ぎしりなどで、特定の歯に過度な力がかかると歯の周囲組織が炎症を起こします。
見た目に腫れが出ることもあり、治療は咬合調整やマウスピースなどで負担を減らします。

 

6.薬の副作用(薬剤性歯肉増殖症)

降圧薬(カルシウム拮抗薬)や免疫抑制薬、抗てんかん薬などの副作用で歯ぐきが腫れることがあります。
歯ブラシだけでは改善しにくく、服薬内容の確認や主治医との連携が必要になります。

 

7.全身疾患(糖尿病・血液疾患など)

糖尿病のある方は、歯周病になりやすく治りにくい傾向があります。
また、白血病など血液の病気の初期症状として歯ぐきの腫れ・出血が見られることもあります。
歯ぐきの腫れが長引く場合、全身的な原因を調べることも大切です。

 

8.義歯や被せ物による刺激性炎症

合わない入れ歯や被せ物が慢性的に歯ぐきを刺激すると、局所的に赤く腫れることがあります。
放置すると線維性の盛り上がり(過形成)を起こすこともあり、調整や再製作が必要です。

 

9.その他の粘膜疾患(腫瘍・嚢胞など)

歯や歯周病とは関係のない粘膜疾患が原因となることもあります。
良性の嚢胞(のうほう)や線維腫、まれに腫瘍性の病変が見つかることもあります。
見た目では判断がつかないため、レントゲン・CT・生検による診断が欠かせません。

 


 

まとめ

歯茎の腫れは、歯周病や虫歯だけでなく、噛み合わせ、薬の副作用、全身疾患など多くの要因が関係しています。
軽い症状でも放置せず、歯科医院での正確な診断を受けることが大切です。

三軒茶屋の曽我歯科医院三軒茶屋では、歯周病治療から根の治療、外科的処置まで幅広く対応しています。
気になる腫れや違和感がある方は、お早めにご相談ください。

 

 

曽我達彦 院長

この記事の執筆・監修

曽我歯科医院三軒茶屋
院長 曽我 達彦(そが たつひこ)

日本大学松戸歯学部卒業。
東京歯科大学千葉病院にて歯科臨床研修医修了後、大手医療法人グループに勤務(分院長・理事を歴任)。
2006年に「曽我歯科医院三軒茶屋」を開院。
予防歯科・一般歯科・審美歯科・インプラント治療を4軸に、地域に根ざした包括的診療を行っている。

所属学会:
・日本口腔インプラント学会
・日本顎咬合学会

投稿者: 曽我歯科医院三軒茶屋

2025.10.06更新

インプラントは本当に必要なのか?」
「やっぱりやらない方がいいのでは?」
患者さんからよくいただくご質問です。


結論から言えば、インプラントは万能ではなく、天然歯に勝るものはありません。
それでも、歯を失ったときに他の選択肢では支障が大きい場合、やむを得ず選ばれる治療法なのです。

インプラント


天然歯に勝るものはない
天然歯には 歯根膜 という特別な組織があり、噛む感覚を繊細に伝える役割を果たします。
また、歯周組織や骨との自然な結びつきは非常に強固で、人工物では完全に再現できません。
つまり、本当は自分の歯を残すことが最も望ましいのです。最優先は予防であり、天然歯を残すことです。
インプラントはあくまで代替手段であり、必要に応じてやむを得ず検討される治療と考えるのが適切です。


他の治療法と比較してみる


・ブリッジ
メリット:保険が使え、治療期間も短い。外科処置も不要。
デメリット:健康な隣の歯を削る必要があり、支台歯への負担が将来的に問題になることがある。


・部分入れ歯
メリット:外科手術が不要で、比較的安価。残っている歯をあまり削らずに済む場合がある。
デメリット:違和感が出やすく、噛む力が弱い。見た目や発音に影響することもある。


・そのまま放置
メリット:治療の手間も費用もかからない。短期的には不自由を感じない場合もある。
デメリット:時間の経過とともに隣の歯が倒れ込んだり、噛み合わせが崩れたりして、結果的に他の歯まで失う恐れがある。


インプラントが「やむを得ず」選ばれる理由
他の方法にも良い点はありますが、インプラントには
・隣の歯を削らずに済む
・噛む力を取り戻せる
・見た目が自然で違和感が少ない
・噛み合わせを長期的に維持しやすい
といった特徴があります。
もちろん、外科処置や費用、清掃管理などのデメリットも存在します。
そのため、誰にでも積極的に勧める治療ではなく、他の方法では対応が難しいときに、やむを得ず選択される治療法です。

手術
まとめ
インプラントは天然歯に勝るものではなく、万能でもありません。まず、最優先されるのは天然歯を残すことです。
ブリッジ・入れ歯・放置など、他の方法にもメリットとデメリットがあります。
その中で 「やむを得ずインプラントが最も適している」と判断される場合 に治療の選択肢となります。


歯を失ったとき、どの方法がベストかは人それぞれ異なります。
当院では、ブリッジ・入れ歯・インプラントのすべてについてご説明し、患者さまと一緒に「本当にやむを得ないのか」を考えながら最適な治療を選んでいます。


三軒茶屋でインプラント相談なら曽我歯科医院三軒茶屋へ
インプラントは避けられればよい治療ですが、やむを得ず必要になるケースもあります。
当院ではそれぞれの治療法を丁寧に説明し、患者さまが納得できる選択をサポートしています。
「やむを得ずインプラントが必要かもしれない」と感じている方も、まずはお気軽にご相談ください。

曽我達彦 院長

この記事の執筆・監修

曽我歯科医院三軒茶屋
院長 曽我 達彦(そが たつひこ)

日本大学松戸歯学部卒業。
東京歯科大学千葉病院にて歯科臨床研修医修了後、大手医療法人グループに勤務(分院長・理事を歴任)。
2006年に「曽我歯科医院三軒茶屋」を開院。
予防歯科・一般歯科・審美歯科・インプラント治療を4軸に、地域に根ざした包括的診療を行っている。

所属学会:
・日本口腔インプラント学会
・日本顎咬合学会

投稿者: 曽我歯科医院三軒茶屋

2025.09.26更新

インプラント治療の成功を支える大切な仕組みが「オステオインテグレーション」です。直訳すると「骨と一体化する」という意味で、人工の歯根が顎の骨と強固に結合する現象のことを指します。三軒茶屋でインプラントを検討される方にもぜひ知っていただきたい重要なポイントです。


発見の歴史
この現象を最初に報告したのは、スウェーデンの整形外科医 ペル‐イングヴァール・ブローネマルク博士です。1950年代、動物実験でチタン製の器具を骨に埋め込んだ際、器具が骨と外せないほど結合していることを偶然発見しました。
これが「オステオインテグレーション」と名付けられ、その後の研究を経て歯科インプラント治療に応用され、現在では世界中で標準的に行われています。


生体反応としてのオステオインテグレーション
オステオインテグレーションは「骨がインプラント体を異物ではなく、受け入れて結合していく」生体の自然な反応です。
この結合には一定の時間がかかり、どんなに優れたインプラントでも埋入直後に最終的な被せ物(補綴物)を装着することはできません。
必ずオステオインテグレーションの完了を待つ必要があり、この待機期間を経て初めて、長期的に安定したインプラント治療が可能になります。

オステオインテグレーション 


治療での待機期間
インプラントと骨が結合するには時間が必要です。従来は下顎で2~3か月、上顎で3~6か月が一般的とされてきました。
近年はインプラント表面の改良や治療技術の進歩により、短期間で結合するケースも増えています。条件が良ければ抜歯と同時にインプラントを埋入し、短期間で仮歯を装着する「即時荷重」が可能な場合もあります。
しかし、仮歯はあくまで一時的なものであり、最終補綴物は必ずオステオインテグレーションを待ってから装着する という原則に変わりはありません。


まとめ
オステオインテグレーションはインプラント治療の基盤であり、骨とインプラントが生体反応として結合するプロセスです。1950年代の発見以来、世界中で活用され、曽我歯科医院三軒茶屋をはじめ多くの歯科医院で導入されています。
最終的な被せ物を装着できるのは、この結合が完成してからです。治療期間は症例ごとに異なるため、インプラントをお考えの方はまず歯科医師と十分に相談されることをおすすめします。

曽我達彦 院長

この記事の執筆・監修

曽我歯科医院三軒茶屋
院長 曽我 達彦(そが たつひこ)

日本大学松戸歯学部卒業。
東京歯科大学千葉病院にて歯科臨床研修医修了後、大手医療法人グループに勤務(分院長・理事を歴任)。
2006年に「曽我歯科医院三軒茶屋」を開院。
予防歯科・一般歯科・審美歯科・インプラント治療を4軸に、地域に根ざした包括的診療を行っている。

所属学会:
・日本口腔インプラント学会
・日本顎咬合学会

投稿者: 曽我歯科医院三軒茶屋

2025.09.24更新

「痛みもないし、むし歯もないから歯医者に行く必要はない」
そう思っていませんか? 実はこの考えが、将来的に大切な歯を失うきっかけになってしまうことがあります。 


1. 歯周病は静かに進行する病気
歯周病は“サイレントディジーズ(静かな病気)”と呼ばれ、初期にはほとんど症状が出ません。気づかないうちに歯ぐきが下がり、歯を支える骨が少しずつ溶けてしまいます。日本人が歯を失う原因の第一位はむし歯ではなく歯周病です。
特に歯石は歯ブラシでは落とせません。歯医者で専用の器具を使って除去する必要があります。放置すると歯周病が悪化してしまうため、定期的なクリーニングが欠かせません。


2. 根尖性歯周炎にも要注意
神経を取った歯は痛みを感じにくく、根の先に炎症(根尖性歯周炎)が起きても自覚できないことがあります。
しかも、この病気はレントゲン検査をしないと発見できません。つまり歯医者に行かないと気づけないのです。膿がたまって腫れや強い痛みが出てしまうケースもあり、放置すると抜歯が必要になることもあります。


3. 定期検診のメリット

 

・むし歯や歯周病を早期に発見・治療できる
専門的なクリーニングで歯石や着色を除去できる
・清潔で美しい口元を保ち、口臭予防にもつながる
・将来的なインプラントや入れ歯のリスクを減らせる

 

特におすすめの定期検診の頻度は、3〜4か月に一度です。
このペースで通うことで、トラブルを早めに見つけやすく、クリーニングでお口の環境もリセットできます。


4. 曽我歯科医院三軒茶屋の取り組み
当院は三軒茶屋駅から徒歩圏内にあり、三軒茶屋を中心に、上馬や野沢からも多くの患者さまにご来院いただいています。
土日も診療しているため、平日お忙しい方も通いやすい環境です。
定期検診やクリーニングはもちろん、
急な歯の痛みや詰め物・被せ物の脱離などにも対応しています。
地域のかかりつけ歯科医院として、安心して通っていただける診療体制を整えています。


まとめ
最後に歯医者へ行ったのはいつでしょうか?
むし歯がなくても歯医者に行くことは、歯の健康を長く守るために欠かせません。
歯石や根尖性歯周炎など、自宅では気づけない・取れない問題があるからこそ、定期的なチェックが大切です。
曽我歯科医院三軒茶屋では、三軒茶屋を中心に上馬、野沢からも多くの方にご来院いただいております。地域の皆さまのお口の健康を支えるため、幅広い治療と予防に取り組んでいます。どうぞお気軽にご相談ください。

曽我達彦 院長

この記事の執筆・監修

曽我歯科医院三軒茶屋
院長 曽我 達彦(そが たつひこ)

日本大学松戸歯学部卒業。
東京歯科大学千葉病院にて歯科臨床研修医修了後、大手医療法人グループに勤務(分院長・理事を歴任)。
2006年に「曽我歯科医院三軒茶屋」を開院。
予防歯科・一般歯科・審美歯科・インプラント治療を4軸に、地域に根ざした包括的診療を行っている。

所属学会:
・日本口腔インプラント学会
・日本顎咬合学会

投稿者: 曽我歯科医院三軒茶屋

2025.09.18更新

インプラント治療は、失った歯を補い、噛む力や見た目を回復できる先進的な治療法です。
しかし本当に大切なのは「入れた後のケア」です。長期的に安定させるためには、治療後のメンテナンスと通いやすい環境が欠かせません。


インプラントはむし歯にならないが、歯周病にはなる
インプラントは人工物なのでむし歯にはなりません。
ただし「インプラント周囲炎」という歯周病に似た病気になることがあります。放置すると骨が吸収し、インプラントを失う原因となります。

 インプラント


生活圏で通える歯科医院を選ぶことが重要
インプラントは一度入れて終わりではなく、定期的なメンテナンスが欠かせません。
だからこそ、自宅や職場から無理なく通える「生活圏」で治療を受けることが大切です。遠方の医院を選んでしまうと、通院が負担になりメンテナンスを中断してしまうリスクがあります。

 

他の歯との兼ね合いも考える必要がある
インプラントは単独で機能するだけではなく、隣の歯や噛み合わせとも深く関わっています。
他の歯に治療が必要になった場合、インプラントの清掃性や噛み合わせに影響が出ることもあります。お口全体を考えた治療計画が、インプラントを長持ちさせるためのポイントです。

 

三軒茶屋でインプラント治療とメンテナンス
曽我歯科医院三軒茶屋では、インプラントの埋入手術だけでなく、その後のメンテナンスや他の歯との調和を考えた総合的な治療を行っています。
三軒茶屋を中心に、上馬・野沢エリアからも多くの患者さんにご来院いただいており、土日診療にも対応しているため、平日お忙しい方にも安心です。

 

まとめ
インプラントは「入れてからが大事」です。
生活圏で通いやすい歯科医院を選び、他の歯とのバランスを考えながらメンテナンスを続けることで、インプラントを長く健康に保つことができます。

曽我達彦 院長

この記事の執筆・監修

曽我歯科医院三軒茶屋
院長 曽我 達彦(そが たつひこ)

日本大学松戸歯学部卒業。
東京歯科大学千葉病院にて歯科臨床研修医修了後、大手医療法人グループに勤務(分院長・理事を歴任)。
2006年に「曽我歯科医院三軒茶屋」を開院。
予防歯科・一般歯科・審美歯科・インプラント治療を4軸に、地域に根ざした包括的診療を行っている。

所属学会:
・日本口腔インプラント学会
・日本顎咬合学会

投稿者: 曽我歯科医院三軒茶屋

2025.09.16更新

「歯を失うのは虫歯だけ」と思われがちですが、実際にはさまざまな要因があります。
ここでは代表的な 虫歯・歯周病・歯根破折・根尖性歯周炎 について、それぞれの特徴と注意点をわかりやすくご紹介します。

 

虫歯
虫歯は歯の表面から始まり、進行すると神経や根の方まで広がります。
初期の段階であれば、削った部分を補強して 詰め物(インレー)や被せ物(クラウン) を装着することが可能です。
しかし、虫歯が大きく進行すると補強ができなくなり、やむを得ず抜歯に至ることがあります。
だからこそ、早期に治療することが歯を残すための鍵 となります。

 

歯周病
「歯ぐきが腫れる」「歯がグラグラする」といったイメージを持たれることが多い歯周病ですが、実際は 歯を支える顎の骨が炎症を起こす病気 です。
自覚症状が少ないまま進行し、最終的に歯が抜け落ちたり、抜歯が必要になるケースも少なくありません。
定期的な歯科検診や歯石除去、メンテナンスによって進行を防ぐことができます。

 

歯根破折
歯の根が割れてしまう状態を「歯根破折」といいます。
強い力が加わった場合だけでなく、神経を取った歯が脆くなっていると、特別なきっかけがなくても破折することがあります。
症状に乏しいことが多く、「本当に抜歯が必要なの?」と思われがちですが、放置しても自然に治ることはありません。
さらに、炎症が広がると顎の骨に影響し、抜歯後のインプラント・ブリッジ・義歯の治療が難しくなることもあります。
お口全体の健康を守るためには、早期に対応することが大切です。

歯根破折

 

根尖性歯周炎
根尖性歯周炎は、いわば 歯の根の虫歯 とも言える病気です。
虫歯が大きくなって神経を取った後、その歯根に細菌が入り込むことで炎症を起こします。
自覚症状が少ない場合もありますが、進行すると歯ぐきに ニキビのような膨らみ(膿の出口) が現れることがあります。
基本的な治療は 根管治療 ですが、炎症が長引いたり難治性の場合には抜歯を検討せざるを得ません。
ただし、早期に治療すれば歯を残せる可能性は高まります。

 

まとめ
歯を失う原因には、虫歯・歯周病・歯根破折・根尖性歯周炎などがあります。
これらに共通して言えるのは、早期発見・早期治療が歯を守る最大のポイント であることです。
もし抜歯が必要になった場合には、その後の治療(インプラント・ブリッジ・義歯)が大切になります。
当院ではお口全体の健康を維持できるよう幅広い治療を行っており、特にインプラント治療には力を入れています。

 

曽我歯科医院三軒茶屋は三軒茶屋、上馬、野沢から多くの患者様にご来院いただいております。

気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

曽我達彦 院長

この記事の執筆・監修

曽我歯科医院三軒茶屋
院長 曽我 達彦(そが たつひこ)

日本大学松戸歯学部卒業。
東京歯科大学千葉病院にて歯科臨床研修医修了後、大手医療法人グループに勤務(分院長・理事を歴任)。
2006年に「曽我歯科医院三軒茶屋」を開院。
予防歯科・一般歯科・審美歯科・インプラント治療を4軸に、地域に根ざした包括的診療を行っている。

所属学会:
・日本口腔インプラント学会
・日本顎咬合学会

投稿者: 曽我歯科医院三軒茶屋

2025.09.10更新

インプラント治療において大切なのは、人工歯根を正確な位置に埋入することです。位置や角度がわずかにずれるだけで、噛み合わせや神経・血管に影響が出る可能性があります。そのため、治療をより安全で精密に行うための工夫が欠かせません。
近年、多くの歯科医院で導入されているのがコンピューターガイドシステムです。曽我歯科医院三軒茶屋でも活用しており、最新技術と臨床経験を組み合わせることで、患者さんに安心していただける治療を心がけています。

コンピューターガイド


コンピューターガイドの仕組み
コンピューターガイドは、CT撮影で得られた立体的なデータをもとに、専用ソフトでインプラントの埋入位置をシミュレーションし、計画通りに手術ができるようサポートするシステムです。
実際の治療では、事前に作製したガイドを装着し、その穴に沿ってドリルを進めることで、計画した角度や深さを再現します。これにより、
・神経や血管を避けやすい
・骨の厚みや幅に合わせやすい
・手術の精度が高まりやすい
といったメリットが期待できます。三軒茶屋周辺でインプラントを検討している方にとっても、ガイドを用いた治療は安全性を高める選択肢の一つといえるでしょう。


ガイドは便利だが万能ではない
ただし、コンピューターガイドを使えばすべての症例に対応できるわけではありません。
骨質や骨量が十分でない場合、あるいは骨造成を併用する場合には、シミュレーション通りに進めるのが難しいこともあります。特に、
・骨が柔らかい
・骨の高さや幅が不足している
・サイナスリフトやGBR(骨造成)が必要なケース
といった状況では、術中に実際の骨の感触を確認しながら手術を進める対応が求められます。
つまり、コンピューターガイドは有効な補助ツールである一方、歯科医師の経験と判断力も欠かせないということです。


治療を検討する際の視点
三軒茶屋でインプラント治療を検討する方にとって大切なのは、「設備があるかどうか」だけで判断するのではなく、
・CTによる十分な検査が行われるか
・治療計画がわかりやすく説明されるか
・想定外の事態にも対応できる体制があるか
といった点を確認することです。最新技術の恩恵を受けつつ、経験を踏まえた対応ができるかどうかが、治療の安心につながります。


まとめ
インプラント治療は、人工歯根をいかに正確に埋入するかが成功の鍵です。コンピューターガイドはその精度を高める有効な方法であり、三軒茶屋でインプラントを検討される方にとっても心強い選択肢です。
一方で、骨の状態によってはガイドだけに頼ることはできず、経験をもとにした判断や調整も重要です。患者さんご自身にとって適切な治療を受けるためには、技術と経験の両方をバランスよく備えた環境を選ぶことが大切です。


曽我歯科医院三軒茶屋では、CTによる精密な検査とコンピューターガイドを活用しながら、長期的に安定したインプラント治療を目指しています。三軒茶屋でインプラントをご検討中の方は、どうぞお気軽にご相談ください。

曽我達彦 院長

この記事の執筆・監修

曽我歯科医院三軒茶屋
院長 曽我 達彦(そが たつひこ)

日本大学松戸歯学部卒業。
東京歯科大学千葉病院にて歯科臨床研修医修了後、大手医療法人グループに勤務(分院長・理事を歴任)。
2006年に「曽我歯科医院三軒茶屋」を開院。
予防歯科・一般歯科・審美歯科・インプラント治療を4軸に、地域に根ざした包括的診療を行っている。

所属学会:
・日本口腔インプラント学会
・日本顎咬合学会

投稿者: 曽我歯科医院三軒茶屋

2025.09.09更新

「歯は何本あるの?」という問いに答えるなら、子どもの乳歯は20本、大人の永久歯は28本から多い人で32本(親知らずを含む場合)です。ただし、単純に本数の違いだけでなく、乳歯と永久歯にはそれぞれ特有のリスクと、守り方の違いがあります。


乳歯の特徴と注意点
乳歯は生後6か月ごろから生え始め、3歳前後で上下合わせて20本がそろいます。永久歯に比べて小さく、エナメル質が薄いため、虫歯が一気に進行しやすいのが特徴です。しかも痛みを訴えにくい年齢であるため、気づいたときには大きな虫歯になっていることも珍しくありません。
乳歯は「どうせ抜けるから」と軽く扱われがちですが、噛む・発音する・顎の成長を助けるといった役割があり、永久歯の正しい生え方にも大きく影響します。そのため、仕上げ磨きを小学校中学年ごろまでは続け、フッ素を含む歯みがきや定期的なチェックを欠かさないことが大切です。

 

混合歯列期に潜むリスク
6歳ごろから乳歯と永久歯が入り混じる「混合歯列期」に入ります。特に最初に生える6歳臼歯は歯ぐきの奥に隠れるようにして萌出するため、毛先が届きにくく虫歯になりやすい歯です。また、生え変わりの時期は歯並びがでこぼこになり、プラークがたまりやすくなります。この時期は磨き残しが増えるため、部分的に小さなブラシを使ったり、フッ素洗口を取り入れるなど、工夫が必要です。

 

永久歯の特徴と予防の視点
12歳前後で永久歯が28本そろい、その後親知らずが生える場合は32本になります。永久歯は乳歯より硬く、虫歯の進行は緩やかですが、代わりに歯周病のリスクが生涯にわたってつきまといます。特に40代以降は、歯ぐきが下がって露出した部分に虫歯ができる「根面う蝕」や、噛みしめ・歯ぎしりによるすり減りが問題となります。
この時期に大切なのは、歯ぐきの境目を意識した丁寧なブラッシングと、歯間清掃の習慣化です。フロスや歯間ブラシを毎日のケアに取り入れることで、虫歯と歯周病の両方を予防できます。さらに、生活習慣も大きな要因になります。喫煙や糖尿病、ストレスによる食いしばりなどは歯周病の悪化要因になるため、歯科医院での定期的なメンテナンスで早めにチェックすることが欠かせません。

 

まとめ
乳歯は弱く虫歯になりやすいからこそ“親の手助け”が重要で、永久歯は強い分“慢性疾患との戦い”が中心になります。どちらも違った形で、一生の健康に直結する大切な存在です。
曽我歯科医院三軒茶屋では、子どもの乳歯の管理から大人の歯周病予防まで、年齢や生活習慣に合わせたケアをご提案しています。定期検診を通じて、歯を「一生ものの財産」として守っていきましょう。

曽我達彦 院長

この記事の執筆・監修

曽我歯科医院三軒茶屋
院長 曽我 達彦(そが たつひこ)

日本大学松戸歯学部卒業。
東京歯科大学千葉病院にて歯科臨床研修医修了後、大手医療法人グループに勤務(分院長・理事を歴任)。
2006年に「曽我歯科医院三軒茶屋」を開院。
予防歯科・一般歯科・審美歯科・インプラント治療を4軸に、地域に根ざした包括的診療を行っている。

所属学会:
・日本口腔インプラント学会
・日本顎咬合学会

投稿者: 曽我歯科医院三軒茶屋

2025.09.08更新

歯科治療の審美分野で近年注目されている素材にジルコニアがあります。ジルコニアは宝飾品に使われる「キュービックジルコニア」としても知られていますが、歯科用はより強度や安定性に優れた設計がされています。


ジルコニアの特徴
1. 強い耐久性(曲げ強さが高い
ジルコニアはセラミックの中でも特に強度が高く、金属に匹敵するほどの優れた耐久性を誇ります。奥歯のように強い力がかかる部位でも安心して使用でき、長期的に安定した使用が可能です。


2. アレルギーの心配が少ない
金属を使わないため、金属アレルギーのリスクがほとんどないのも大きなメリットです。体にやさしい素材として、多くの患者さまに選ばれています。

 

3. 天然歯に近い色調

歯科用ジルコニアは白さと透明感を持ち、天然の歯に近い自然な色合いを再現できます。前歯の審美治療はもちろん、奥歯の治療においても「白く美しい歯」を希望する方に適しています。

 

4. 審美性と機能性を兼ね備えた素材
強度・安全性・美しさを兼ね備えたジルコニアは、審美歯科やインプラント補綴など幅広い場面で使用される、信頼性の高い歯科材料です。

 

まとめ
ジルコニアは、
・強い耐久性
・金属アレルギーの心配がない
・自然な色調を再現できる
といった特長を持つ、最新の歯科治療で注目される素材です。
「しっかり噛めて見た目もきれいな歯を希望したい」という方におすすめの治療方法ですので、興味のある方はぜひ当院までご相談ください。

 

当院は2006年の開院以来、地域に根ざした診療を行い、土日診療にも対応しています。
ジルコニアによる審美治療やインプラント補綴をはじめ、虫歯治療・メンテナンスまで幅広く対応。
「三軒茶屋でジルコニア治療を受けたい」「自然で美しい歯を取り戻したい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

曽我達彦 院長

この記事の執筆・監修

曽我歯科医院三軒茶屋
院長 曽我 達彦(そが たつひこ)

日本大学松戸歯学部卒業。
東京歯科大学千葉病院にて歯科臨床研修医修了後、大手医療法人グループに勤務(分院長・理事を歴任)。
2006年に「曽我歯科医院三軒茶屋」を開院。
予防歯科・一般歯科・審美歯科・インプラント治療を4軸に、地域に根ざした包括的診療を行っている。

所属学会:
・日本口腔インプラント学会
・日本顎咬合学会

投稿者: 曽我歯科医院三軒茶屋

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