一つひとつの治療に真摯に向き合いたい

10年先も見据えた治療を

2025.12.20更新

12月になると街の雰囲気が一気に変わり、クリスマスの話題が増えてきます。ケーキやチキン、家族や友人との食事など、楽しみが多い時期ですが、そもそもクリスマスがどのように始まった行事なのかを知る機会は意外と少ないかもしれません。

 

クリスマスは、イエス・キリストの誕生を記念する日として知られていますが、初期のキリスト教では誕生日を祝うこと自体がそれほど重要視されていたわけではありません。現在の12月25日という日付も、古代ローマで行われていた冬至の祭りと結びつき、後に定着したものと考えられています。もともとのクリスマスは、にぎやかなイベントというより、静かに過ごす宗教的な行事でした。

 

時代が進むにつれ、クリスマスは少しずつ形を変えていきます。中世ヨーロッパでは砂糖は非常に貴重なもので、特別な祝祭日にしか使われませんでした。そのため、甘いお菓子は「特別な日のごちそう」という位置づけでした。砂糖が一般に広まると、クリスマスにケーキやクッキー、キャンディーを家族で分け合う習慣が根づき、現在のようなイメージにつながっていきます。

 

こうした「甘いものが増える季節」は、歯科の立場から見ると少し特徴があります。年末に近づくにつれ、食事や間食の回数が増えたり、生活リズムが変わったりする方が多くなります。その結果、「しみる感じが出てきた」「詰め物が気になる」といった相談が増えることもあります。

 

とはいえ、クリスマスを楽しむこと自体が悪いわけではありません。甘いものを食べることも、家族や友人と過ごす時間も、年末ならではの大切なひとときです。少しだけ意識していただきたいのは、食後の歯みがきや、寝る前のケアをいつも通り続けることです。それだけでも、お口への負担はかなり変わってきます。

 

クリスマスは一年の締めくくりに近い時期でもあります。曽我歯科医院三軒茶屋では、年末年始を落ち着いて過ごしていただけるよう、日頃からお口の状態を確認することを大切にしています。何か気になることがあれば、気軽にご相談ください。楽しいクリスマスと、穏やかな新年を迎えるお手伝いができればと思います。

曽我達彦 院長

この記事の執筆・監修

曽我歯科医院三軒茶屋
院長 曽我 達彦(そが たつひこ)

日本大学松戸歯学部卒業。
東京歯科大学千葉病院にて歯科臨床研修医修了後、大手医療法人グループに勤務(分院長・理事を歴任)。
2006年に「曽我歯科医院三軒茶屋」を開院。
予防歯科・一般歯科・審美歯科・インプラント治療を4軸に、地域に根ざした包括的診療を行っている。

所属学会:
・日本口腔インプラント学会
・日本顎咬合学会

投稿者: 曽我歯科医院三軒茶屋

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