糖尿病と歯周病は“悪循環”の関係
糖尿病は血糖値が高い状態が続く病気ですが、この状態はお口の健康にも大きく影響します。
特に歯周病は「糖尿病の第6の合併症」と呼ばれるほど、糖尿病と密接に関係しています。
糖尿病 → 歯周病が悪化
高血糖により免疫力が低下し、歯周病菌に対する抵抗力が弱まります。また、炎症が治りにくくなり、歯ぐきの腫れや出血が長引きやすくなります。
歯周病 → 糖尿病が悪化
歯周病の炎症から出る物質(サイトカインなど)が血糖コントロールを妨げ、インスリンの効き目を弱めてしまうことが分かっています。
つまり、糖尿病と歯周病は互いに悪影響を及ぼし合う“負のスパイラル”を作ってしまうのです。
歯周治療で血糖値が改善することも
近年の研究で、歯周病を治療するとHbA1c(ヘモグロビンA1c)が改善することが報告されています。
これは、歯ぐきの炎症を抑えることで全身の炎症反応も下がり、血糖値が安定しやすくなるためです。
糖尿病のコントロールがうまくいかない方は、内科の治療と並行して歯科でのケアも大切です。
糖尿病の方におすすめの口腔ケア
1.3〜4か月ごとの定期検診
歯周病の早期発見・早期治療のために必須です。
2.毎日の丁寧なブラッシング
歯ブラシに加え、フロスや歯間ブラシも使用すると効果的です。
3.禁煙
喫煙は歯周病の最大のリスク因子の一つです。
4.血糖コントロール
医科と歯科の連携で、全身と口腔の両方からアプローチします。
三軒茶屋の歯科で糖尿病予防サポート
曽我歯科医院三軒茶屋では、糖尿病の方への歯周病検診やメインテナンスを行い、治療を進めています。
お口の健康は全身の健康につながります。糖尿病がある方はもちろん、予防を心がけたい方もお気軽にご相談ください。